飲み食いの記録を残そう

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2005年 01月 30日

2005年1月 『うなぎ 安斎』@東京/荻窪 【うなぎ】

以前に1度行ったことがあるが、久しぶりに食いたくなって。
結構な有名店である。

休日の昼下がりの10時半頃お店に電話し、「11時30分に1名でうな丼お願いします」と。
作り置きを出してくるような店ではなく、
それぞれの客のためにしっかりと時間をかけて作ってくれる店なのだ。
だから予約をしないで行けば恐らく1時間近く待つ羽目になろうし、
予約をして行けば全く待たずしてうな丼を食べることが出来るのだ。
その代わり、予約をした場合は決して遅れてはいけない。
「時間を守る」というおろそかにされがちな当たり前のことの大事さをかみ締め必要がある。

家を出るまでの間も「自分のためにうなぎが蒸され、焼かれているのか」なんて想像し、
店に向かう途中は遅れないようにギコギコ自転車をこぎながら供されるうなぎの絵を想像する。
なんかこう、店に入る前から楽しい時間を過ごすことが出来るのが良い。

さあ、さあさあ、店について『うな丼 香・きも吸付』(3,000円)の登場を待つ。
まず出てくるのは『香』と『きも吸』。

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まあそこらの定食屋や居酒屋と比べるのもなんだが、『香』からして美味しい。
口の中を「うなぎを食べるスタート地点」に持っていく。
『きも吸』はこれ単独の料理とすると個人的にはもう少し塩気が欲しいところだが、
メインのうなぎの脇役と思えばまあ良い。

さて、ついに『うな丼』がやってきます。

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このうなぎ、本当に柔らかいのだ。
箸で口に運ぼうとする途中に、崩れ落ちてしまうくらい柔らかい。
で、ありながらうなぎとしての旨味はしっかりと持っている。
だから決して存在感が薄いわけではない。

ちなみにこれは好みの問題ではあるが、
自分としては必ずしも「柔らかいうなぎ=美味しいうなぎ」とは思わない。
ここのうなぎは確かに美味しいし、料理としての非常に高い完成度とは思うが、
自分の食欲をとらえて離さない、そういう料理とは一線を隔してしまうのだ。

まあそんなことはある意味どうでも良い。
味わいながら食うのも悪くはないが、いかんせん丼メシ。
アツアツで出されたそれを冷ましてしまってはイカンと思い、
また「丼メシをかきこまないでチビリチビリと食うのは気持ちが悪い!!」とも思い、
ガツガツとかきこんでいくこの昼下がりの贅沢さと言ったら!!

前半はそのままで食い、山椒を丼のふたにちょっとだけ振って、
後半はちょっとずつその山椒にうなぎをつけてシンプルな旨さ、
山椒とのコンビネーションのそれぞれを堪能。

そういえば前回来た時は2,600円だったし、雑誌やネットを見ても同様。
値上がりしたのは恒久的なものか、季節的なものか、はたまた今年の収穫量の問題か?
さすがに昼飯にしては結構いい値段になってしまうし、
丼一杯にかける値段としても大体このあたりが上限値かな。。

まあ、行こうと思ってから店に電話するまでのちょっとした緊張の時間、
予約完了後店に辿り着くまでのワクワクする時間、
店に着いてから供されるまでの待ち遠しい時間、
美味しいうなぎを目で、鼻で、舌で楽しむ時間。
それら全ての対価であることを考えれば高いとは思わない。
旨いものを食うそれ自体も良いことではあるが、
それを色々な楽しさと絡めあうことが出来ればその素晴らしさは倍増もしようというものだ。
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by ksk_com | 2005-01-30 15:12 | 外食 【和食・居酒屋系】


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